案件数
20,000件
登録者数
3,000人
最終更新日:2019/10/17
一昔前まで、Webサイト制作では「デザインはデザイナーの仕事」「コーディングはコーダーの仕事」という分業制が当たり前でした。しかしここ最近、さまざまな便利なツールの登場により、小~中規模程度の案件ではデザイナーとコーダーを兼任することも珍しくありません。
今回ご紹介する「React」も、その「便利なツール」の一環と言えるでしょう。ReactはUI設計に特化したJavaScript用のライブラリで、近年その利便性と汎用性から、多くのシーンで用いられるようになりました。
しかし、Reactとはどのようなものか、どのような特徴を持っているのかと聞かれて理路整然と答えられる方は少ないのではないでしょうか。また、Reactを触ったことのあるエンジニアの方にとって、Reactエンジニアの平均収入やReactの将来性は気になるところでしょう。
本記事では、こういったReactの概要や特徴、案件の平均収入、将来性などにフォーカスしてReactに関する情報をご紹介します。
Reactとは、「Declarative(宣言的)」「Component-Based(コンポーネントベース)」「Learn Once, Write Anywhere(一度の学習で何でもできる)」という3つの理念に沿って開発された、UIデザイン設計用のJavaScriptライブラリです。
Reactは2013年にFacebook社から公開されるやいなや、その人気はうなぎのぼりとなり、現在ではJavaScriptがReactのようなUI設計ライブラリなしに用いられることの方が珍しいほどにまでとなりました。
Reactは、現在Web開発のみならず、スマホアプリの開発やVR開発ができるまでのライブラリになりました。ということで、Reactのスキルを身につければさまざまな案件で活躍ができるようになるでしょう。
それでは、Reactにはどのような特徴があり、なぜここまでの人気を勝ち得たのでしょうか? 以下では、Reactの特徴、そして人気の理由をご紹介します。
Reactの最大の特徴は、「仮想DOM」や「コンポーネント」という概念を用いた、管理しやすく直感的な開発と、それでいて高速な処理が可能になったことです。
従来のDOM(「Document Object Model」。JavaScriptからHTMLを操作するための中間データのようなもの)では、JavaScriptから描画された情報を書き換えるには毎回すべてのDOMを書き換えて、データをブラウザ上に反映させる必要がありました。
これでは、「DOMのどこに書き換えたいデータがあるか探す」という処理をおこなった後で「DOMへのデータ反映」、というルーチンを毎回行わなければならないため、コーダーにとって非常に負担となっていました。そのうえ処理も低速化します。
しかし、Reactによってその概念は覆されました。Reactが採用している「仮想DOM」では、あたかも単なる変数の書き換えのように仮想DOM内のデータを書き換えれば、Reactのエンジンが勝手に実際のDOMも書き換えてくれます。
さらに、仮想DOMから実際のDOMへのデータ反映には差分のみの書き換えが行われるため、今までのDOM書き換えよりも断然に高速なデータ反映が行われるようになりました。こういった点から、しばしば「Reactは差分検知のアルゴリズムだ」とも言われるほどです。
また、コンポーネントという概念もReactの非常に重要な点の1つです。コンポーネントとは、ページ内に表示するボタンやフォームなどを管理するための最小単位をあらわす概念で、プログラミング言語で言うところの「クラス」のような概念と言えます。
このコンポーネントという概念により、デザインや処理の管理が行いやすくなり、かつコードの再利用化も可能になりました。これは、特に大規模な案件になればなるほど重要なファクターとなっていきます。
こういった点から、Reactは人気を得ていると言えるでしょう。
フリーランスエンジニア向け案件紹介サービス「SEプランナー」のReact案件では、70~80万円ほどが平均的な月単価となっています。中には100万円を超える案件もあり、フリーランスエンジニアの収入の高さが如実に表れた形でした。
また、Reactエンジニアの需要は現在非常に高く、もちろん交渉次第とはなりますがどの現場でも高単価で採用される可能性が見込めます。
最近では、Reactを用いたWebサイト制作はもちろんのこと、SwiftやJavaなどと組み合わせたスマートフォン向けのアプリケーション開発、Unityなども併用したVRアプリケーション開発などの案件もReact案件には多く見られます。
さらに、Reactによるコーディング業務とUIデザイン業務などを併せて要求される案件も多く、基本的なデザイン知識などもあるとなお良いかもしれません。
Reactは上述したように「Learn Once, Write Anywhere」という概念を持ったライブラリです。つまり、Reactは一度学習するだけでWebサイト制作のみならず、他の開発へと応用できるライブラリだと言えるでしょう。
こういった点から、Reactには高い将来性があると見込めるでしょう。どのような現場にも対応ができ、それでいて集団開発向けであるReactには今後とも高い需要が見込めるからです。
加えて、現状Reactの案件が多いことから、保守案件などが向こうしばらく続いて出てくることも予測されます。これからも、Reactの将来性は一定以上保証されていると言えるでしょう。
<h3>今からReactエンジニアを目指すなら</h3>
それでは、今からReactエンジニアを目指すにはいったいどのようにすればよいでしょうか。最後に、Reactエンジニアを目指すための最短ルートをご紹介します。
Reactを学ぶためには、まずSchooやドットインストール、UdemyのようなWebサービスを利用し、基本的な概念や考え方、コーディングスキルを身につけると良いでしょう。まだJavaScriptに触ったことがないのであれば、そちらを先に勉強するのも良いです。
そしてある程度のスキルが身についたあとは、自分が今後スキルアップしていきたい方向の技術書を買い、最新の技術や実務的に役立つスキルを身につけると良いでしょう。
また、はじめに自分の中で作ってみたいサービスを考え、Reactを勉強しながらサービスを開発してみるのも良いかもしれません。これは技術を身につけるため以外にも、ポートフォリオを充実させるという意味合いで効果的です。
そして、ある程度のスキルが身についたらいよいよ就職活動・転職活動です。しかし、自分でイチから案件を探していくのは困難の極みと言えます。なぜなら、上流の工程になればなるほど企業は公開してエンジニアの募集をかけない傾向にあるからです。
そのため、まずはプロの手を借りることを考えてみましょう。特にフリーランスエンジニアとして活躍して行きたいと考えるのであれば、まずは案件を紹介してくれるサービス・エージェントを探し、案件情報を紹介してもらうのが最短ルートです。
Reactはここ数年、最も人気のあるJavaScriptライブラリのひとつとして大きな人気を博してきました。また、未だ企業からの需要も高いため、これからReactエンジニアとしての就職を考えるのもまったく遅くはありません。
皆さんもReactを身につけ、キャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。
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