Webアプリケーションを開発する際に欠かせないのがWebフレームワーク。Ruby on Rails、Django、 Laravelなど人気のフレームワークはいくつかありますが、近年注目を集めているのがCakePHPです。PHPには他にもいくつか人気のフレームワークが存在しますが、CakePHPは比較的簡単でシンプルなため多くのユーザーに利用されています。 そこで今回はCakePHPの概要や勉強法、案件単価などをひととおり解説いたします。
CakePHPとは?
CakePHPはWebアプリケーションフレームワークのひとつであり、いま日本で最も人気のあるフレームワークの一つといってもよいでしょう。 ベースとなるPHPはサーバーサイドで実行されるプログラミング言語であり、MySQLなどのデータベースと連携することで多機能なWebサイトを簡単に作成することができます。 CakePHPは、PHPを扱うプログラマーが素早く快適に開発を行える事を目的として考案されたものであり、Ruby on Railsなどのような先行しているフレームワークとの共通点も見受けられます。
CakePHPの特徴
CakePHPの最も大きな特徴ですが、下位バージョンからのアップデートが非常に容易に行えることが挙げられます。アップデートをサポートするshellが公式からリリースされており、移行用スクリプトも自由に利用することができます。 また、オブジェクトとデータベースを関連付けるO/Rマッピングが柔軟であり、短い記述でレコードの抽出などが可能であること、あわせて外部ライブラリを一切必要とせず設置が簡単であることなどもCakePHPの特徴となります。
CakePHPが活躍できる業界
CakePHPは主にWebシステムの開発場面で使われます。大手の受託開発を行っているSIerはもちろんのこと、自社開発を行うシステム会社でも活用されています。比較的簡単に習得できることから、若いシステム会社におけるコンテンツダウンロード販売サイトの構築であったり、ソーシャルゲーム開発であったりと、自社開発の方がやや多い印象があります。 これらの業界であればCakePHPのスキルを活かして働くことができます。自社開発であれば受託案件とは異なり納期の制約を受けないため、ある程度柔軟な働き方を実現することもできるようです。
CakePHPの作業内容
CakePHPはWebアプリケーションの開発だけでなく、リニューアルやリプレースなどの際にも活用されています。したがって、CakePHPと並行してJavascriptやgit、MySQL、memcache、LAMPなどの経験があるとより活躍できます。 また、複数のエンジニアが並行して作業することが多いため、slackなどのコミュニケーションツールの経験も求められるでしょう。
CakePHPの勉強法
CakePHPを習得するには、まず公式のチュートリアルに目を通しておきましょう。CakePHPのインストールやデータベースの作成、コントローラーの作成など最低限の環境構築はこのチュートリアルでの学習を通して行えるようになります。 ただし、公式のチュートリアルは若干難しく、初心者にはややハードルが高く感じられることもあります。その場合、オンラインの学習サイトなどを参考書的に使うとより理解が深まります。ドットインストールなどの有名なオンライン学習サイトにはCakePHP習得講座がラインナップされていますのでこちらもあわせて学習を進めるようにしてください。
CakePHP案件の月単価の目安
では、フリーランスエンジニアになりCakePHPスキルを活かしてとして働く場合、どのような案件があるのか、そして単価はいくらなのかを見ていきましょう。 検索結果のフリーランス案件・求人情報なら【SEプランナー】|優良案件のご紹介で紹介されている案件の中で、CakePHPが必須要件になっている求人を見てみると、月額~70万円となっているものが多いようです。 気になる案件内容ですが、クラウド上で稼働する社内ツールの開発やBtoC向け情報サイトの開発などであり、ほとんどがCakePHPを使用した経験があるエンジニアを対象としています。 案件数自体は非常に多いため、スキルを積めばより高額の案件を担当することもできるようになるのがCakePHPの魅力の一つになります。
まとめ:CakePHPはこれからのWebエンジニアにとって必須のスキル
CakePHPは世界中で多くのWebアプリケーションに導入されているフレームワークです。登場してまだ10年程度のフレームワークではありますが、すでにこれだけ広がりを見せているということは、今後さらに市場が拡大していく可能性を秘めているということです。 CakePHPを必須とする案件もその数を増やしつつあり、需要は高止まりしています。Webアプリケーション開発に欠かせないCakePHPをぜひこの機会にマスターしてみてはいかがでしょうか。