オランダ人のグイド・ヴァンロッサムによって作成されたプログラミング言語であるPython。このPython(パイソン)とはニシキヘビの意味を持っており、言語のロゴもニシキヘビをモチーフとして作られています。
文法が非常にわかりやすく、近年ではAI関連の開発現場で多く使われているという特徴があります。
そこで今回は、Pythonスキルを習得したい方に向けて、勉強方法や将来性、そしてPythonスキル必須の具体的な案件などについてご説明いたします。
Pythonとは、どんなプログラミング言語?
Pythonはコードがシンプルであり、かつ必要なライブラリが豊富であるため初心者が学びやすいプログラミング言語のひとつです。Webアプリケーションや機械学習、組み込み開発などさまざまな開発に使用することができ、エンジニアからの人気も非常に高いプログラミング言語です。
では、具体的なPythonの特徴をいくつかピックアップしてみましょう。
シンプルな構文を持つ
PythonはJavaやC言語などに比べると構文がシンプルで読みやすいという特徴があります。そのため、何が書いてあるのかが分かりやすく、誰かがコーディングしたものを他者が見て修正しやすいのです。また、初心者エンジニアでもベテランエンジニアでも同じようなコードになるため、趣味のプログラミングから高度なビジネスユースまで広く使われている言語となります。
予約語が少ない
Pythonには、if や for などの予約語が少ないというメリットがあります。予約語の数は、Ruby2.3が 41、PHP5.6が 63なのに対してPython3.3が 33と少なく、学習時間の短縮化を図れます。オープンソース型のプログラミング言語でもあるためユーザーによるサポートも充実しており、学校のプログラミング講座でもPythonが扱われることが多くあります。
人工知能や機械学習の分野で使われている
一般的にAIと呼ばれる人工知能や機械学習の分野でPythonを使用する場面が増えています。人工知能ソフトの開発やロボット制御、文書作成の自動化、画像データの一括収集など高度なAIシステムから日々の生活や仕事に役立つちょっとした便利機能までPythonでできることはたくさんあります。
大手企業で使われている
Python はYouTubeやDropBox、Instagramなど世界的に有名なサービスで多く使われています。国内でも自動車メーカーの自動運転技術開発や社会課題解決プロジェクト開発などの現場で使われており、Pythonエンジニアの求人件数も徐々に増加しています。
このように、Pythonには多くの特徴があります。わかりやすいプログラミング言語であることから、これからプログラミングをはじめようと考える人にとってPythonはぴったりです。数万個以上のライブラリが公開されているため、効率的にプログラミングを行うことも可能です。まさに「これからのプログラミング言語」であるといえます。
Pythonを使ってできること
主にAI関連の開発業務で使用されることが多いPythonですが、具体的にどのようなアプリ(サービス)開発に利用されているのでしょうか。以下、いくつか例を挙げてご説明します。
Webアプリケーション開発
前述の通り、YouTube、DropBox、Instagramをはじめ、Pinterest、Evernoteなど、みなさんが普段目にすることの多いさまざまなWebアプリケーションがPythonを使って開発されています。
もちろん、Webアプリケーション開発業務を行うにはHTMLやCSS、 JavaScriptなどの周辺知識も必須となりますが、いくつかのフレームワークを使うことで意外と簡単に高度なアプリケーションを作成することが可能です。
データ収集
いわゆるWebスクレイピングと呼ばれるデータ収集業務もPythonを使って自動化することができます。
営業先の顧客リストを作成する、海外のwebサイトで扱われている商品のアイテム数と価格を毎日データ化するなどといった作業は、Pythonにより自動化することで劇的に効率化を図ることが可能です。また、PythonからAPIを経由してTwitterにアクセスし、バズっているツイートを収集するといった使い方もできます。
データ分析
収集したデータを分析することもPythonを使ってできます。Excel処理を自動化してグラフ化(可視化)したり、ワードクラフトなどの込み入った統計解析を行ったりする際に、上記データ収集の流れとシームレスに連携して一貫処理することも可能です。
機械学習
Pythonとさまざまなライブラリとを組み合わせることで、機械学習や統計解析を行うことができます。人間と同じように学んでいくAI(人工知能)の構築には回帰分析や分類などの機械学習は必須です。
このようにPythonでできることは非常に幅広く、かつ高度な業務が多く、人気があるプログラミング言語というのも頷けます。
Pythonの将来性
Pythonは人工知能や機械学習といった、これから世界が取り組んでいく課題にマッチしたプログラミング言語です。したがって今後の需要は非常に大きく、多種多様な案件がPythonで開発されていくことでしょう。
また、各種教育の現場で教えるプログラミング言語のひとつであるため、Pythonエンジニアを志す人も増加してくと思われます。したがって、Pythonの将来性は明るく、先端技術に触れながら大型案件にもチャレンジできるため、エンジニアとしてのステップアップも比較的容易であるといえます。
Pythonをマスターするには?
Pythonは多くのエンジニアによって支えられているオープンソースであるため、コミュニティも充実しており学習環境も多彩です。オンライン学習サイトや各種書籍も多数あり、習得するのは比較的簡単なプログラミング言語といえます。
しかし、Pythonは前述の通り人工知能や機械学習などの先端分野で使われていることが多く、開発を行うには人工知能やディープラーニングに関する知識も必要です。これら周辺知識の習得にもある程度の時間を使うことを前提にしておいた方がよいでしょう。
どのような案件があるのか
では、フリーランスエンジニアになりPythonスキルを活かしてとして働く場合、どのような案件があるのかを見ていきましょう。
①【Python】金融市場分析システム開発|フリーランスエンジニアのIT求人・案件情報サイト | IPL18084931|SEプランナー
Python経験が2年以上のエンジニア向け案件です。金融市場分析システムの基本設計や詳細設計及びテストフェーズまでを担当します。MySQLの経験も必須、英文の読解力も必要とされます。
②【Python】広告業界向けAIシステム開発|フリーランスエンジニアのIT求人・案件情報サイト | IPL18074907|SEプランナー
広告業界に向けたAI関連のシステム開発業務です。Pythonでの開発経験とAWSの使用経験が必須です。新規サービスのスタートアップであるため大きなやりがいを感じられる案件です。
③【Python】販売店向けシステム機能追加|フリーランスエンジニアのIT求人・案件情報サイト | IPL18064879|SEプランナー
既存のシステムを保守運用と同時に機能追加を行う案件です。販売店向けシステムの基本設計や保守などがメインの業務内容となります。Pythonでの開発経験の他、JavaScriptやSQLの経験が求められます。
おわりに
「Pythonをマスターして活躍したい」「Pythonエンジニアとして待遇のいい案件で働きたい」など、Pythonスキルを活かしたフリーランスエンジニアとして働くことを考えている場合、フリーランスエンジニア向けの案件情報サイト、SEプランナーを活用することをオススメします。案件紹介などのサービスは、全て無料で受けることが可能です。他にも、フリーランスエンジニアで働いていく上で、非常に便利なサービスが充実しています。
ご希望に沿った案件や条件で仕事をしたいとお考えの方は、ぜひ一度SEプランナーにご相談ください。